母校に着任して

秋山邦彦校長先生(高11) 着任のご挨拶


 先般の人事異動により図らずも伝統ある母校の第25代校長として着任いたしましたことは、教職を志した一人の卒業生として誠に感慨深いものがあります。
と同時に創立百周年を目前にした着任とあって一際歴史と伝統の重みが双肩にかかり、責任の重大さをひしひしと感ずる日々が続いております。

 顧みますと、生徒として3か年お世話になり、教職4年目の昭和42年4月から、教諭として12年間勤務させて頂いた経験がありますので、当時の3年生(高20)から離任時に1年生(高33)であった皆さんまでお付き合い頂いたことになります。
当時を思えば冷や汗ものですが、母校を思う気持ちには人一倍のものがあるつもりです。
先ずもって先輩・同輩・後輩の皆さんにご支援を賜わるようお願い申し上げる次第であります。

 着任時に、全職員に対して「日頃からCS(顧客満足)に配慮した授業実践と言動に努めること」を願っておきました。これは「学校は一種のサービス機関である」との考えに基づくものであります。
本校としては、当然進学指導の一層の充実に努めなければなりません。併せて心身ともに健全な青年を育成しなければなりません。それには比較的得意なスポーツを1つは待てることが大切です。
それが、生徒の希望・保証者のご要望に応えることであろうと考えます。
すなわち、前言は本校の伝統として定着している「文武両道」を目指す観点からのものであります。

 ところで、生徒よし・職員よしの伝統校にも課題がない訳ではありません。創立百周年記念事業の推進という課題があります。
立場が変わって着任してみますと、木造建築はもとより校地境に点々と並んでいた盆栽のような松はなく、大木はと言えば北東の隅に榎が残るばかりであります。
「百年に垂んとする学校にしては往時を偲ぶ縁に乏しい」ということです。
幸いにして現在、同窓各位のご協力を得て「佐原高等学校百年史(仮称)」の編纂が進められておりますから“紐解く百年史”は完成しそうです。
ここで欲を申せば“目に見える百年史”に当たるものが残念ながらありません。
同窓諸兄姉の叡智を結集してのご支援を切に願うものであります。

 営々として続く、二万人余の同窓生が誇りとする母校づくりの一過程で、これに参画できることを心から感謝し、着任のご挨拶に代えさせて頂きます。(栗源町在住)


このページ上の写真と文章は、秋山校長先生のご厚意により、掲載を許可されたものです。

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