新上川岸 −−しんうわがし−− |
幣台(やだい)の製作年代 | 明治45年 |
飾り物 | 牛天神(うしてんじん) |
飾り物製作年代 | 不詳 |
額の図案 | 上川岸 |
一口メモ | 牛天神は菅原道真の別称です。 江戸時代の技の高さが、人形や額の彫り物に象徴されます。 |
嘉永2年(1849年)製作の総透し彫りの額 | |
新上河岸では明治43年に幣台(やだい)倉が落雷に遭い、焼失するという災難に見舞われました。 幸いなことに、幣台(やだい)は上部を焼いただけにとどまりました。 現在の幣台(やだい)は、その2年後の明治45年 町内の大工 越中屋により製作されたものです。 大天井の人形は等身大の「牛天神」で、江戸人形職人の技の高さを今に伝える貴重なものです。 日本橋人形町の鼠屋によって製作されたと伝わっています。 「牛天神」とは「菅原道真」のことで、都落ちしていくときの様子を表しています。 7月に開催される 本宿祭 の 下仲町 の大人形も「菅原道真」です。 幣台(やだい)の正面を飾る額は「上河岸」の文字を彫り抜き、金箔を施した名作で、寛永2年(1849年) 高階南山の書です。 いずれも、江戸文化の風情を今に伝える貴重なものとして、注目されています。 |