周辺観光

古くからの利根川と香取神宮を中心に栄えた佐原には、多くの観光スポットがあります。この中から見どころをご紹介いたします。

香取神宮

香取神宮の御祭神は国譲りの神話として有名な日本書紀に登場する、経津主大神(ふつぬしのおほかみ)、又の御名を伊波比主命(いはひしのみこと)を祀っています。国家鎮護の神・勝運の神として広く信仰を集めています。


香取神宮 本殿

香取神宮 総門

その昔、荒ぶる神々が争い、日本の国が乱れていた時、天照大神(伊勢神宮・内宮の御祭神)は国を平定しようとしました。
経津主大神は、天照大神の神意を奉じて、諸々の神より選ばれて、武甕槌大神(たけみかづちのかみ・鹿島神宮の御祭神)とともに出雲に下り、出雲の大国主神と交渉の結果、円満裡に国譲りを行わせました。その後、諸国を巡行して荒ぶる神々を平定し、日本建国の基を築くことに大功をあげた神です。

このような故事から、経津主大神は国家鎮護の神として皇室からの御崇敬が最も篤く、特に『神宮』の御称号(明治以前には伊勢・香取・鹿島のみ)を以て奉祀されております。

中世以降は下総国の一宮、明治以後の社格制では官幣大社に列し、昭和17年、勅祭社に治定され今日に至っています。奈良の春日大社、宮城の鹽竈神社を始めとして、香取大神を御祭神とする神社は全国各地に及んでいて、広く尊崇を集めています。

国運開発・民業指導の神、交通安全・海上守護の神、縁結・安産の神、殊に勝運の神として広く信仰されています。


香取神宮 公式ホームページ

歴史ある町並み

佐原市内をゆったりと蛇行しながら流れる小野川沿や、香取神宮に向かう香取街道沿いの町並みには、江戸時代の名残を留める昔ながらの建物が多数残っております。


歴史ある町並み

佐原市内には木造や蔵造りの町家のほか、土蔵・洋風建築などの伝統的建造物が数多く残り、小野川や柳などの周囲の環境と一体となって、利根川下流域の商業都市としての歴史的背景を伝えています。
これらの町並みは平成8年に、文化庁から「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けました。関東地方では初めての指定地区となりました。
江戸時代にタイムスリップしたような錯覚を覚える町並みに、思わず散歩をしたくなります。


板前割烹 真亜房

板前割烹 真亜房

江戸情緒あふれる小野川のほとりにある板前割烹 真亜房。
「地産地消」と「旬」にこだわった割烹料理のお店です。

伊能忠敬記念館

伊能忠敬 は、今から200年前の江戸時代中期に、初めて実測による正確な日本地図を作製するという大事業を達成した人物です。
平成10年5月に、開館した忠敬記念館では、忠敬の人生を年代順に追い、その業績の結晶である伊能図をあますことなく紹介しております。


伊能忠敬記念館

忠敬は家業や村政に励むかたわら、好きな学問を学び続け、50才から江戸に出て本格的に勉学に励み、55才の老齢の身から17年間にわたり全国測量を行った、生涯学習の日本を代表する人物です。
ロマンと情熱を持ち続け、生涯現役で生きた忠敬に、多くの人々が勇気づけられています。
また、初めて実測による正確な日本地図を完成した科学的業績は、世界的にも十分評価される内容のものです。

祭り

佐原の祭りは、関東三大山車祭りの一つに数えられている豪快な祭です。絢爛豪華に飾った勇壮な山車が、歴史残る町並みを練り歩きます。


祭り

佐原は市内を南北に流れる小野川によって、東側の地域と西側の地域とに区切られています。
東側の地域は、古くから栄えていましたので、本宿(ほんじゅく)と呼んでいます。
それに対応する形で、西側の地域を新宿(しんじゅく)と呼んでいます。
本宿の守護神であります 八坂神社の祇園祭りは7月に、新宿の諏訪山に鎮座します 諏訪神社の秋祭りは、10月に行われます。
豪華絢爛に飾った10台の山車が、江戸情緒残る古い町並みを祭り一色に染め上げていきます。

水生植物園

180万本もの水辺の植物を栽培・展示している水生植物園は、水郷筑波国定公園の水と緑を生かした観光・レクリエーション施設です。


水生植物園

6ヘクタールの園内では水辺の植物を栽培・展示しており、アヤメ属植物は4月下旬から6月下旬が、またハスは7月・8月がそれぞれ最盛期となります。
江戸・肥後・伊勢系のハナショウブの銘花約400品種を栽培しており、この季節には150万本の花が乱れ咲き、その美しさには目を奪われます。
園内の日中友好ハス園では非常に珍しい多頭蓮(千弁蓮)をはじめ、日本ではほとんど見ることのできない小型の碗蓮など中国の南京市から贈られた300種類以上のハスが、白・紅・ピンク・黄色の淡い色の花を7月から8月にかけて次々と咲かせます。

大利根博物館

佐原市立水生植物園 の西側に隣接して建っている、千葉県立大利根博物館は「利根川の自然と歴史」を基本テーマとする博物館です。
県北東部の東下総地方を中心に、利根川下流域の歴史・民俗・自然などに関する資料を展示しています。


大利根博物館

館内には利根川水系の地形模型や、水郷地帯の農具の展示、地質時代から近代に至る周辺の歴史の紹介などをしています。
利根川水運の花形だった高瀬舟も展示されています。
博物館の外側にある自然観察園では、マコモやハギなどの水生・湿生植物を観察したり、スイレンの花を楽しむこともできます。